1月18日のブルース
部屋の中で発見された筆者(の一部)のスケッチ
この数年来、筆者は彼らの始末に手を焼いている。反抗期を迎えた中学生よろしく、隙を見ては脱走を図り、しかも、あと先考えないものだから行き着くあてもなく、後日「おやおや」と思いがけない場所から顔を覗かせる。机や棚の上だったり、いつの間にか口の中がモスモスして、最悪の結末を迎えることもしばしばだ。
この点において、筆者は自分の身体にも関わらず彼らをあるべき場所に何故安置できないのか、忸怩たる思いがある。
脱走も嫌だが、たまに絡まると痛いのでなお嫌だ。群生する彼らのすぐそばには神秘的なイソギンチャクが生えていて、それが伸び縮みする際に、彼らのうちの何本かが根こそぎ絡めとられるという痛ましい事件が多発しているのである。