読書
「ねぇねぇ、山椒魚くんはどんな女の子が好きなの???」 「えー、ぼく、わかんないや」 「なんでー?隠さなくてもいいじゃん!」 「うーん、じゃ誰にも言わないでね」 「約束する!」 「えーっとぉ、美人で背が高くて、周囲に違和を感じてて浮いてて、本人…
本を読むときにつかう栞には、変なこだわりがある。 たいていの場合にはそこらに落ちている紙きれやらダンボールやらを使う。(私の部屋は特別な理由からダンボールが落ちているだけで、決して汚部屋ではない)えてして読書とは荒涼としているものだ。 そん…
大陸からはるばるやって来た寒波が連日猛威を振るっており、我が穴蔵も遅めの雪がちらつく夜が続いている。 布団の上で半身を起こしていると、猫背のせいで足りなくなった裾から冬将軍が手を忍ばせてくるようで寒い。お腹を痛める。何ならすでに痛い気がする…