賢者の日記

賢者の日記

齢20と幾年、穴から出られなくなった山椒魚が思った事を記す。

クリスマス→忘年会のコンボは憂鬱

またこの時期がやってきた。

サンタはトナカイに乗って遠征してくる。

サラリーマンは酒に乗じて一年分貯め込んだストレスを放出する。

ただし魔法は尻からでる。

 

 最近はクリスマスだからといって妙なテンションになる人間も減ってきたように思う。みな大人になったのか、結婚したからか、12月に入って尚、未だクリスマスという単語を聞かない。これには天皇誕生日が変更になり、12月の黄金の流れが崩れたということもあるかもしれない。良い傾向だと思う。

 

 逆に、忘年会という単語は会話の随所に盛り込まれるようになった。

 みんな、そんなに楽しみ?

 

 私は飲み会はあまり得意な方ではない。

 会社のは無礼講と銘打っていても、そこは上司と部下、慎みと遠慮が欠かせない。とくに管理職上司や部署のお姉さま連中はどれだけ勧めても絶対に酒を頼まない。やんわり笑顔で断りつつもその眼光は冷ややかである。おおかた、今後の関係性に使えそうな弱みの種を手繰ろうとしているのであろうと推察している。

 そんな刺すか刺されるかの酒席であっても、30代以下の職員に盛り上げ役のお鉢が回ってくるというのは世の常であり、我が職場においてもそれは例外ではない。私は性格上それを強く求められるようであり、少しも緊張をほぐせぬまま、礼節と無礼講の間を縫うギリギリの発言を探る。

 

 かといって身内の飲み会も得意ではない。

 なぜか私の周囲には酒好きが多い。金もない癖に二軒目三軒目と頻繁に河岸を変えようとする。彼らには是非とも一考を薦めたい。日本の酒場には(外国の酒場は全く知らないけれども)暗黙のルール、「お通し」が存在するではないか。場所によってはチャージ料なんてのも取られる。いやチャージってなんだマジで。河岸を変えるたびにこの正体不明の税金を払う必要があると考えれば、梯子するだけ無駄金ではないか。

 一か所につき3000円、安くても2000円、これを3か所で約一万円。

 みんな痛くないの? 肝臓(と財布)、労わろう?

 

 私は一処に留まって、粛々と飲みかわすのが本当の大人の飲み方であると思う。

 そんな主張をしたところで付き合いが悪い・出不精と評されるのだからいよいよタチが悪い。宴席に出ないからというツマラン理由で疎遠になるのは一向構わないのだけれど、勢い余ってこんな罵声を浴びせられるのは敵わない。これこそ出不精も加速するというものだ。

 年末はその一年を振り返る重要な時期であろう。己を省み、来る新年度へ向け自ら矯めるということを知るべきだと私は考える。

 

 はぁ憂鬱。。。